10年ほど前に頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル)の数日間のセミナーを受けたことがありましたが、

そのころはエネルギーワークの側面でしか捉えていませんでした。

 

このたび、日本自律神経協会のクレニアルテクニックセミナーの存在を知り、

解剖や生理の面から「頭蓋仙骨療法」を学べるということで、参加することに決めました。

 

頭蓋仙骨療法とは、

 

優しいタッチで脳脊髄液の流れを整え、人間に本来備わっている自然治癒力を高めていく手技療法です。

 

脳脊髄液は、脳室やくも膜、軟膜の間にあるくも膜下腔を満たしており、

中枢神経の保護、養分の供給、神経組織のクッションの役目を果たしています。

 

また、脳内の静脈系を介し、脳内の老廃物を心臓に送り返し老廃物の排泄をおこなっており、

この老廃物の排泄が滞ると認知症になりやすいともいわれているようです。

 

脳脊髄液の循環は、自律神経系やホルモンに働きかけ、

循環が滞ると痛みやしびれ、自律神経の乱れからくる不眠、鬱、胃腸障害、生理不順、冷え性などの様々な症状に影響するといわれています。

 

 

このたった数行で、脳脊髄液の流れを整えることの重要性がわかりますね。

解剖、生理の話って説得力があります。

 

 

自分がなぜ頭蓋仙骨療法に興味を持つに至ったのか。

 

思い返すと、それは高校生のときにさかのぼります。

 

部活動でアタマを強打し、その後数日頭痛が続いたため、病院で検査を受けたところ、

 

一般的な脳と比べて、脳のスキマ(脳室)が大きいことが判明しました。

 

脳脊髄液の流れが滞ることで、脳室の拡大が起こっていたとすると、

脳脊髄液が脳を圧迫することになり、さまざまな障害が出てしまうということで、

約1週間、検査入院をすることになりました。

 

検査の結果、脳脊髄液の循環が滞ることで脳室が拡大しているわけではなく、

もともと脳室が大きいという結論に至り、事なきを得たのでした。

 

頭囲が幼いころから大きく、帽子が似合わないことがコンプレックスでしたが、

 

まさか、脳室の大きさが影響していたとは!!!

 

うら若き高校生のわたしにとって、衝撃の新事実でした。

 

 

それまでは、脳脊髄液の存在について知らなかったので、

このときから無意識下で興味を持ち続けていたのだと思います。

 

 

初日のセミナーでは、頭蓋骨の解剖・生理についての詳細な説明がありました。

 

解剖・生理の知識を身につけ、アタマの内部をイメージできるようにしておくことが施術の際に大切だと。

あと、そのイメージのとおりに動く手が必要だとも。

 

自律神経を調整する技のひとつに頭蓋仙骨療法を加えられるよう、じっくり学んでいきます!

 

 

 

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